ことわざも、ところによって意味が変わる

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ことわざも、ところによって意味が変わる

プライベート学習教室通信

2018/08/19 ことわざも、ところによって意味が変わる

 

 

 

 

授業風景

 

転がる石は苔をつけない

 

これは英語圏のイギリスで生まれたことわざです。

 

いつも転がってる石のように、落ち着かないのでは、ろくなことがない。じっと我慢するのが肝心だという意味のことわざだそうです。転がる石はふらふらして、落ち着きのない人間で、苔は望ましい形で、蓄えられたもののたとえだそうです。しかし、このことわざが同じ英語圏のアメリカに渡って面白いことが起こりました。転がる石が活動的で有能な人間のことで、意味がひっくり返ってしまったのです。

 

一般的に優れた能力を持った人は、じっとしていたいと思っても、周りの人達が許しません。あちらへ行ったと思うと、すぐまたこちらへ移らなければなりません。

 

苔のような余計なものがついたりする暇がないというふうに、このことわざが解釈されたそうです。

 

なぜこのようにことわざの意味が変化するのでしょうか。アメリカ人、イギリス人両方とも英語圏の人達ですが、根本的に考え方が違うからです。それぞれの意味はその考え方を反映しています。

 

イギリス人は同じ場所に、じっと落ち着いてるのが良い状態で、動き回るものは感心できない、というようにみなされるそうです。なぜかと言いますと、苔はそういう安定したところに育つものですから、転がる石には縁がないとなっても当然のこといえます。

 

アメリカではよく動くことは、良いことだとする考え方が強いです。動かずにいることは、消極的であり、どんどん動き回ることが優先される社会では、苔など意味のないものになってしまいます。

 

イギリスとアメリカ、ことわざ1つで、かくも意味が変わってしまいます。

 

ことわざが生まれた源などを、よくネットなどで検索して、調べてみるのも、夏休みの自由研究に、面白いかもわかりません。文化や歴史の違いが勉強できます。

 

宇治市で丁寧な個別指導を行うマンツーマン指導専門プライベート学習教室では、ことわざなどの源を調べて、文化や歴史の勉強に役立てています。
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