日本語はややこしい

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塾長ブログ

2018/09/13 日本語はややこしい

授業風景

 

 

日本語はややこしいが、あたたかい笑いも呼ぶ

 

 

先日地方紙を読んでいたら、その中の日本語のややこしさの一部に、日本語の質の低下を嘆く記事が載っていました。面白い角度から見てるので一部を要約してみます。

 

ある年配の方が、女子大生たちから招待状を受け取ったのですが、それには、「枯れ木も山の賑わいと存じます。是非ご出席を」と書かれていたそうです。それは「情けは人のためならず」といったら、なるほど情けをかけては、かえって

 

人を傷つけるのかと、うなずく若者たちと、似通ったような感覚がします。日本語のややこしさが少し感じられる部分です。

 

もう1つの例を挙げてみましょう。

 

ある出版社が集めた「日本語の誤字、当て字、優秀作?」に「ご立派な低宅をお建てになり」という新築祝いの手紙がありました。もちろん邸宅の間違いですが、低宅には妙な実感があります、また「やはり脳力がなかったようです」とは、受験に失敗した若者からの便りだそうですが、「独創的な能力はある」のに、これでは受験に失敗する、という評価が付きそうです。

 

こういう実例を並べて、日本語の国語の低下を心配して、国語の乱れを戒めるのは、世の常ですが、その日本語の国語の乱れを戒める人たちでも、時々「順風満帆や不祝儀」を間違えて読んだりします。英語には、あまり見られない日本語独特のややこしさがあるように思います。

 

日本語の国語の乱れに警鐘を鳴らす人たちがいるのは、良いことですが、それだけでは息が詰まるということかもわかりません。

 

私がこれまでに、読んできた山本周五郎の代表作「おたふく物語」の主人公、おしずは、すっとんきょうで、そそっかしく、いつも間違いばかりをします。そして、とんまなことばかりを喋るのですが、いつも温かい笑いを呼びます。どんなデタラメを言っても、おしずは絶対に人を傷つける言葉は使いません。「枯れ木も」と言えば相手がどのように思うか、いつも考える心配りを持っている、という思いが感じられます。おしずは、おしゃれな言葉の感覚を持ってたのかもわかりません。

 

山本周五郎は、おしずという人物を描きながら、日本語の本当の生きた言葉とは何かを、考えていたのだと思います。よく考えてみると、私たちは、どうも枝葉末節の日本語の間違いや、文法にこだわりすぎているのかもわかりません。

 

宇治市で丁寧な個別指導を行うマンツーマン指導専門プライベート学習教室では、英語、韓国語、中国語の持っている言葉の語法や文の法則と、日本語のそれらを、対峙して考えてみることも、大変重要であることを、授業の中で解説しています。

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