笑顔は楽しい気持ちを引き起こす

私たちの脳は、体の動きを読み取って、それに合わせて、心の動きを呼び起こします。

これについて、ある人が実験をしました。

何人かの人達に、口を横に開いて、歯が見えるようにしてもらいました。この時の顔の動きは、笑顔の時の表情と、とてもよく似ています。参加した人達は、自分たちが笑顔になってることに、気づいていませんが、自然と愉快な気持ちになり、笑顔の表情に変わりました。この時のは表情から、「いま自分は、笑っている」と判断して、笑顔のときの心の動き、つまり、楽しい気持ちを、引き起こしているのだそうです。

さらに表情によって、呼吸が変化し、脳内の血液温度が変わることも、私たちの心の動きを決める、大切な要素の１つだそうです。人は脳を流れる血液の温度が、低ければ心地よく感じることが、わかっています。笑顔の表情は、笑顔でない時と比べて、鼻の入り口が広くなるので、多くの空気を取り込むことができます。笑顔になって、たくさんの空気を吸い込むと、脳を流れる血液が冷やされて、楽しい気持ちが、生じるのだそうです。

私たちの心と身体は、別々のものではなく、深くかかわり合っています。楽しいという心の動きが、笑顔という体の動きに、現われるのと同様に、体の動きも、心の動きに働きかけます。何か嫌なことがあった時は、このことを思い出して、鏡の前でニッコリ笑顔を作ってみると、意外な効果が得られるかもわかりません。練習してみてくださいね。

そういえば、中学生の英語の教科書の中の、職業体験のレッスンで、お客様を迎える時、笑顔を作る練習をしている場面がありましたね。

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