子供の学力の向上は15分の集中力から始まる

 

集中力の専門家の方々の意見を、まとめてみました

 

集中力のない子供に、何かに集中させようとしても、なかなか持続しないものです。

特に勉強で集中を持続させようとしても嫌がるし、それでも子供にやりなさいというと、これは脅迫や命令になってしまいます

 

子供が集中力がなくダラダラと長い時間机の前に座っていても、それは頭を使っていない、勉強になっていないことは、はっきりしています、

 

お母さん方の中には、机の前に子供が座ってるだけで、安心している方がおられます。

実際には子供がやる気もないのに、1時間机の前に座っているより、15分間集中して学習する方が効果は大きいです。

 

それでは、まず子供が集中するための条件を、整えることから始めましょう。

 

子供が集中できないのは、気になることが頭の中でごちゃごちゃしてるからです。

 

そこで子供の気分転換をしなければなりません。この気分転換に役立つのは、心が落ち着くような身体の動かし方です。大人であれば少し散歩するとか、庭の植木の世話をするとか、犬と遊ぶとか、お料理の支度するとか、かたずけものをするといったことで気分転換になります

 

子供の場合も家事を手伝うことが、いい気分転換になるのは大人の場合と同じです。

 

 

子供が集中できてないとわかったら、すぐに勉強から離れて5分間のお手伝いを子供にしてもらうことをお勧めします。これは当然のことですが、親に命じられて手伝うというものではなく、子供の側から進んで5分だけど、何か手伝うことあると聞くと、お母さんは、何か5分くらいでできることを与えるという関係にして欲しいものです。

 

たった5分でいいのです。それもいい加減にだらだらやるのではなく、お母さんや家のためになることを子供さんにきちんとやってもらうと良いでしょう。

 

子供さんのやることの中身は何でもいいのです。自分の机の上を片付けるとか、引き出しの片方だけを整理するとか、汚れたシューズを洗うとか、洗濯ものを取り入れるとか、要はこうした簡単な用事を絶えず子供に準備しておく心構えが必要です。

 

そして5分経つと15分だけ集中して勉強しましょう、と言って子供に頑張ってもらいます。この方法を実行してもらって、多くの子供に良い結果をもたらしています。

 

15分の我慢で、集中力を持続させる習慣をつけていくことは、可能になります。15分集中できたらそのことを高く評価して、勇気づけ、励まし集中することの意義を子供に十分に説明してあげてください。次第に長い時間集中できるようになっていきます。

 

もう１つの利点は家の用事することで子供が家族の一員としての思いを強めてことです。

 

子供が用事をしてくれたことに対して、お母さんが、ありがとう助かったわ、と子供に感謝の気持ちを表すことで、親子関係が非常に良くなることは明らかです。

 

今の子供たちは、親からありがとう、と感謝されたことがないのが普通になっています。

 

 

命令反発の図式ではなく、互いに相手のためになることで感謝しあえる関係になれば、子供の気持ちがリラックスして、脳の働きに良い結果をもたらすことになります。

 

リラックスすると頭が良くなるということを利用してスポーツ選手などもマインドトレーニングを行ってます。これは脳の状態をアルファー波の状態にして自分の気持ちを落ち着かせ、目標に向かって無心になれるようにする訓練です。脳のアルファー状態は、普通我々がお風呂に入ってくつろぐ時などに現れます。お風呂でいい気持ちになってリラックスすると、記憶力も理解力も想像力も高まります。昼間嫌なことがあってイライラして大事なことに手もつけられなかったのに、お風呂でそのことを思い出してみると「自分も悪かったんだ。あそこでああすれば結果が違っていたのに。そういうことだったんだ。よし、これからはうまくいくようにできる」と、新しいものの見方が出てきて前向きの思考になって、逆にやる気が出てきたりした経験がよくあります。このようにリラックスすることが脳の受け入れ口を大きくし、脳を開かせ新しい状況でも積極的に受け入れる強さも出てきます。

 

脳をアルファー波の状態にするのは、いろんな方法があって、自分でマインドトレーニングをしてアルファ状態に持ってくことも行われています。しかし、何も難しく考えることはなくて、子供にとって一番落ち着くのは、家族から必要な人間と思われていると確信できている時です。しかも、親から感謝の言葉をかけられることで、子供は一層気持ちが安らぎます。

 

家事5分間は一家円満のため、集中する15分間は学力向上のため、というふうに子供の行動に振幅をつけることで、子供の社会的な能力や様々な関心ごとが増えていけば、さらに子供が積極的な人間になっていくことになるでしょう。

 

脳の通路がもともと大きい人やもともと通路の狭い人がいるわけではありません。アルファー状態が多いほど、そのときは開いているのですから、結果として開いてる時間が長いから、蓄積が多くなるという関係です。脳の入り口を狭くしておいたら損です。毎日毎日、開いたり閉じたりしていると考えていいでしょう。だから賢くなるには、開いた状態を多くするということです。

 

子供を命令と禁止で取り囲んで、親の思う方にだけ誘導したいと思っても、その結果得られるものは、子供の勉強嫌いだったり、親に対する不信感であったりということがよくあります。子供を賢く育てるには、賢い対応が必要です。

 

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