アフリカにおけるグローバル化の一局面

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アフリカにおけるグローバル化の一局面

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2018/11/07 アフリカにおけるグローバル化の一局面

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アフリカ、中東部にあるビクトリア湖の南湖畔、タンザニアにある町、ムアンザ

 

ヨーロッパのある地方都市で、この衝撃的なドキュメンタリー映画を、見た方からの話をもとにして、アフリカのこの地方の現状を、さらに取り揃えた資料などを参考にして、解説してみます。

 

私大入試における、英語長文読解の背景的な課題として、取り上げられる内容であると思いますので、高校生の方は、参考にしてください。

 

湖畔の原野に、作られたアフリカ、ムアンザの小さな空港には、毎日、ところ狭しと、大きな輸送機が発着しています。この空港から、1日500トンのナイルパーチのフィレが輸出されています。

 

ナイルパーチは、アフリカのビクトリア湖で取れる大型の白身魚で、日本でも外食産業などで、よく使われているらしいです。住民の多くが、慢性的な飢餓状態にある、貧しいこの国の、唯一の輸出品でもあり、人々の食料でもあるのです。

 

しかし、このの魚はもともと、湖に生息していたものではなく、1960年代にある科学者が、実験のつもりで湖に放したとこ、ろ、やがてこの肉食魚は、他の魚達を食い尽くし、「ダーウィンの箱庭」と呼ばれるほど、多彩で豊かだった、アフリカの美しいビクトリア湖の様相を、一変させてしまったのです。

 

それだけでなく、自然環境におけるこの適合種は、湖の外の、さらに広い人工的な環境の下でも、アフリカのこの地域では、適合種だということになったのです。つまり、アフリカのグローバル市場という競争の激しい環境で、ナイルパーチは、人びとの口に合った、優れたアフリカの商品になったのです。

 

この魚の漁と、加工業のおかげで、アフリカのこの地域で、1000人の雇用が生まれ、タンザニアも、先進国向けの重要な輸出品目を、持つことができたのです。

 

しかし一方で、EUから多少の投資を、引き出したとしても、かつて、アフリカ、ビクトリア湖の豊かな恵みで、生きてきた周辺の人々は、生活基盤の崩壊に見舞われ、仕事にあぶれた男性は、所在なくアルコールに浸り、女性は余儀なく町に身を売りに出かけていき、そこにエイズが蔓延し、アフリカのこの小さな村でも、毎日数十人が死んでいく現状を、この映画は、伝えています。

 

そのため子どもたちは、放り出され、暴力のはびこる弱肉強食の人工のジャングルを、怯えながらさまよい歩き、強いものの暴力に、さらされる日々の悪夢から、逃れるために、、プラスチック製の魚の梱包材を、燃やして作る、粗悪なドラックを、すっている現状も伝えています。

 

このアフリカの村で起こっている現状を、分析してみますと2つの大きな観点が、相反して存在していることがわかります。

 

 

1つは、湖の生態系を作り変え、それを輸出用産業の資源の宝庫とした、科学の成果を、ほめたたえる見方であり、国際基準の品質や、衛生管理を実現し、梱包材などの関連産業を含めて、企業や雇用の創出を中心にしたマネージメントです。

 

もう1つは、思慮分別なく、なされた生態系破壊の弊害を訴え、湖の死滅と周辺の人々の貧困化や生活状況の荒廃です。

 

一方は、国際市場に受け入れられ、外貨を稼ぐ産業があり、偶然にも、そのための資源を生み出した科学的な実験があり、他方には、荒廃して、すさんだ生活環境の中で、亡くなっていくアフリカの人々が、いるということです。

 

アフリカ、タンザニア湖畔の人々は、この魚の白身を食べることはできません。輸出用に加工されて、EUの市場に出されるこの魚は、地元の人々の口に入るにはあまりにも高すぎるのです。

 

人々は食べることができるのは、フィレを取った後の頭と骨だけなのだ、と現状を伝えています。

 

ここで起こった事柄は、グローバル化する世界環境の下での、適者生存の論理の貫徹です。

わかりやすく言えば、自然の恵みに依存するエコロジックな生活形態に、産業というエコノミーのシステムが、取って代わったということです。

 

これらはアフリカの現状を、伝える突出した一例ですが、私大入試に限らず、他大学の入試においても、英語長文読解の素材として、アフリカの現状が頻出されています。受験生の方々は、できるだけ詳しくアフリカの現状を認識して、学習しておくことをおすすめします。

 

宇治市で丁寧な個別指導を行うマンツーマン指導専門プライベート学習教室では、英語長文読解の背景となる資料の学習を詳しく行っています。

 

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